ネットショップの一元管理システムで商品登録!価格変更時やSEO対策を楽にする
ネットショップは開業のためのコストが小さく、誰でもはじめることができるものです。
しかし、どの商売でも同じですが規模が大きくなると作業が増えてくるため何らかの対策が必要です。
特に取扱件数が多くなれば一人では対応できなくなり、複数の人が経営に携わることになり、複数の人が携わることでヒューマンエラーが出やすくなり、ヒューマンエラーが出ないような工夫が必要です。
もくじ
ヒューマンエラーが出る理由は情報管理の問題
ネットショップに関わらず複数の人が仕事を行う際には必ず手違いというものが起こります。
手違いといっても小さなものもあれば、経営に大きく影響を与えるものまでさまざまです。 手違いが起こる理由は互いに情報を共有しておらず、その結果間違ったことを行ってしまうからで、仕事をするためには指示を出す人と指示を受けて作業をする人との情報が適切に伝わっていることが必要不可欠といえます。
このためにさまざまな工夫がされ、伝票を使って管理するといったことが昔から行われてきました。 このように何らかの方法で情報を明文化することによって、口伝えによる間違いを避けることができますし、あとから指示の確認することが可能になります。 ネットショップ経営では、どうしても1台のパソコン上で完結させてしまうため、共有される情報が不十分です。
このような情報共有の不十分さを解消させるためのものが一元管理システムと呼ばれるもので、ショップを運営していく際に扱われる情報を一元的に管理することで必要な情報を取り出しやすくし、またそれらを共有しやすくするメリットがあります。
ネットショップ経営で起こりやすい問題
ネットショップを経営していく上で起こりやすい問題としては、顧客管理と商品管理です。
対面販売であれば、現金でその場で支払いが行われますし、クレジットカード決済も基本的には端末にカード情報を読み取らせて請求すれば後日に入金されます。
しかし、ネットショップでは支払い方法はさまざまで、クレジットカード決済もあれば銀行振込やコンビニ決済などがあり入金方法は多様です。 もちろん入金方法をひとつにしておけばトラブルは最小限にすることができますが、それでは集客力を削ぐ原因になります。
また対面販売と異なって、商品は梱包して運送業者を使って発送しなければなりません。 梱包時に注文された商品を入れることや、それらを適切に購入者のもとへ届けるための伝票貼り付けといった作業が必要です。
数が少ないうちはこれらの作業は負担になるほどではありませんが、多くなると情報管理がしっかりとしていないと入金確認が遅れたり、また発送先の手違いといったことが起こります。
このため情報管理が重要で、一元的に管理できるシステムを導入した方が経営を円滑に進めることが可能です。
ネットショップ向け一元管理システムで行うことは?
一元管理システムは、分かれている部署を横断してすべての部署で行われる作業を一元的に管理を行うというもので、大会社でも経営資源を効率よく動かすために導入が進んでいるものです。
この場合の一元管理では人材、物、お金、そしてそれらに付随するさまざまな情報の集約といったものです。
一方でネットショップ向けに作られている一元管理システムは、受注管理・在庫管理・商品管理の3点が中心です。
これはネットショップに商品を出して注文を受けると自動返信および担当者が確認して、商品の手配や入金確認と発送手続きなどを一元的に管理するものです。
つまり注文を受けて発送するまでの一連の流れを一元管理システムによって可視化し、それらの情報に加えて在庫管理を行うといったものになります。
小規模の間は、経営者が頭の中で管理されていることをシステム化によって経営に携わる人達で共有することが可能になるものです。 またこれらのやりとりはすべてデータとして記録されますから、売れ筋商品の見極めや分析にも役立てることができるといったメリットもありますし、売上データがあれば税務申告をする際にも便利です。
一元管理システムは商品管理だけでなく出店管理も出来る
ネットショップのメリットは、お店を立ち上げることとそれを運営していくためのコストが少ないことです。
一方でネックとなるのが集客力で、独自のネットショップだけではよほどの強みがなければ成功するのが難しいといえます。
このため多くのお店は少しでも集客力を高めるために複数の出店を行っており、特に名のあるショッピングモールの楽天、アマゾン、Yahoo!ショッピングなどは定番ですしヤフオクといったオークションサイトへの出品も販路を広げるポイントです。
しかし、同じものを複数のお店に出店するということは、それらの情報管理と在庫管理が重要になってきます。例えば価格管理で、お店ごとに設定を変えることは一元管理をしていないと入金確認時に価格が違うといった誤認をする元になりますし、また価格を変更する際にもひとつひとつお店で変更しなければなりません。
これは販売を取りやめる場合も同様で、点数が多いとこれらの更新作業だけでも大きな負担となります。 このようなことを避けるためにも一元管理システムを導入して情報の扱いを容易に行えるようにしておくことが大切です。
SEO対策にも有益な一元管理システム
ネットショップで利用者を獲得するためには集客をする必要があります。
ネット上で集客をするために欠かせないのがSEO対策です。 SEO対策とは検索エンジン最適化のことで、大手検索サイトの検索結果に自社のサイトを上位に表示されるようにする工夫であり、また上位に表示されなくても自社のサイトが適切に表示されるようにします。
SEO対策そのものは基本的なものから検索エンジンの特性を理解して、ヒットしやすいようにするといったものまでありますが、ネットショップ経営の場合には商品が適切に表示されるように工夫するのが一般的なSEO対策です。
この対策そのものは非常に単純なもので検索エンジンが情報を収集するサイト情報に、必要とされるものを記入していくだけで、例えばカテゴリや品名、金額といったものなどが該当します。
単純なものですが点数が多いとかなりの負担になるもので、この点で一括して管理される一元管理システムを導入すればSEO対策を気にすることなく自動的に行うことが可能です。 この点でも一元管理システムはネットショップ経営を円滑に進めていく上では欠かせません。
ネットショップ一元管理システムを導入するには?
一元管理システムといえばシステム開発会社に発注して作ってもらうといったものが想像されますが、この場合には多額の費用が必要です。
その一方で中小向けの需要も大きいため、既製のシステムを提供しているところも多くあります。 この場合にはクラウド型で提供されているのが殆どで思い立ったら簡単に利用を開始することが可能です。
システムをカスタマイズして利用することも可能で、それなりの規模になっても十分に使うことができます。
費用に関しては、導入費用と維持費用がありクラウド型では多くは月額使用料という形で提供されているものです。 月額使用料はシステムの規模によって異なりますが最低でも1万円程度は必要で、さらに点数や件数によって変わってきます。
点数が多いほどそれだけシステムのリソースを必要としますから、月額使用料に上乗せされます。 また受注件数に応じて課金されますが、この場合には1件あたり25円程度が相場です。
クラウド型ではすぐにシステムを利用することができ、また多くの場合には無料のお試し期間が設定されており、それらを使って自社のショップ経営に適しているものか確認した上で導入することができます。